kami552750’s blog

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精神障害障害はマンションを借りれない

皆さん、おはようございます。

風の華です。

今回は精神障害者がマンションを借りれないという現実の話を紹介します。

私の友人もそうでした。なら、どうやって、生活していけばいいのかとこの話を読んで思いましたので紹介しますね。

精神障害者」は賃貸を借りれない!?〜それでも障害は個性だと思いますか〜

ずはこの話がなんの話なのか簡単に説明しますと「精神障害者というだけで家を借りることもできない」という話です。

これはあくまで体験談であり、不動産屋さんや大家さん、オーナーさん、個人を批判するものではありません。

事の始まりは、私たち精神障害者夫婦が旦那の両親との同居を解消して自活を目指したことでした。
ここの理由は今回あまり関係ないので省きます。

私たち精神障害者夫婦は障害年金受給者です。そして色々な範囲内で働いていくという医師との話も済み、保証人は私の父がなってくれました。

しかし、さてでは住む家を探そうとした時、不動産屋さんで問題が。
精神障害者には物件の許可がおりない」
とのこと。
保証人もいて、年金も入る、仕事もする、隣人とトラブルを起こすような症状もない(だからこその自活を目指せる)だけれども無理です。何故??

不動産屋さんなら知ってる方がほとんどだと思いますが、全国保証協会?から許可がおりないとのこと。
保証人もいるし、家賃を滞らせようとしているわけでもない。
だけれど「精神障害者は許可がおりません、内容については私共も教えられていません」の一点張りでした。
(一件だけではありません複数件それで門前払いでした)
しかし新人さん、ポロっと本音が出てますよ……。
精神障害者は大家さんが拒否するんです」
ああ……なるほど……。

大家さんやオーナーさんの気持ちも分からなくはありません。「精神障害者」と名のつく者を入居させるには勇気がいると思います。
隣人トラブルを起こされるんじゃないか、まさか事故物件にされるんじゃないか等。
大家さん、オーナーさんだって不動産屋さんだってそんなリスク負いたくない。当たり前です。
私が健常者で、その立場であったとしてもきっとそんなリスク追いたくないと思うのでしょう。

ただ、かなりショックでしたし、保証人である私の実父も、「せっかくここまで回復して、いざ自活を目指せる前向きなことができるまでになったのに、一部の行動を起こした人、偏見のせいで、こうやってきちんと治療しながらやってる人が、出だしで挫かれるのか」的なことを言っておりました。
だけれど、落ち着いて客観的に見たら、しょうがないのかなとも思ってしまいますよね。
どこかの学校の一部の生徒が悪さしていたら「あの学校は」と同じですね……。

私たちに幸いだったことは、まず、私の実父の仕事関係で不動産屋さんにいわゆるコネクションがあったことです。
お陰で、話を聞いて貰えることができました。

その不動産屋さんは、どうしても「精神障害」とひとくくりに見られてしまうこと、だから、詳しく病状を教えてほしい、個人情報にはなってしまうが、詳しく大家さんに話してみると、物件紹介と同時に言ってくださりました。
そして、入居申し込みまでできたのです。

しかし、駄目でした。

その不動産屋さんは本当に頑張ってくださいましたし(もちろん父の顔もありますが)、それでも決まらず。

そんな時、友人のお父様が、大家さんがいない(正確には不動産屋さんが直接運営している)ところへ行ってみろ。とのアドバイスをしてくださいました。
そこで私達は、CMで一度は耳にしたことのあるであろう某不動産屋さんに行ってみることになりました。

それでも駄目でした。

だけれど友人のそのまた友人が私達の話を聞き、そういうサポートが上手い不動産屋さんを教えてくれました。
なんのご縁でしょう。その不動産屋さんは、私達が同棲中にお世話になった不動産屋さんでした。
そこのスタッフさんも本当に親身に話を聞いてくださり、交渉を本当に頑張ってくださり、なんと、ついにオーナーさんの許可が。
泣きました。本気で泣きました。不動産屋さんで泣きました。
こうして私達の家は決まりました。

私達がネットで調べていた最後の砦です。多分全国に同じようなサイトがあると思いますが、広島のものを貼っておきます。
居住支援協議会と言って、障害がある等でも貸してくれる家を紹介しているところです。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/jutaku-safety-net/kyojuusien.html

その他にも、市営や県営に応募するという方法もあります。

私はこのことで誰も責めることはできないと思っています。
精神障害者の症状が十人十色と言っても、それを理解しろと言うのは難しい。個々で話を聞いてもらって不動産屋さんから大家さん、オーナーさんに直接交渉できればベストですが、それもほぼできないのが現状です。

追い詰められ、旦那と大きな喧嘩もしました。

私達は今回、色々ショックを受けながらも自活への一歩を踏み出すことができました。
でもそれは、本当に沢山の人達が私達を応援して支えてくれたから。
同居中にお金を貯めさせてくれた旦那両親、保証人になり、節目節目で助けてくれている私の実父、話を聞いてれた友人達、そこから一緒に動いてくれた人達、病院スタッフ、頑張ってくれた不動産屋さんに、許可をくれたオーナーさん。

だけれど、他の自活を目指したい人はどうなるのでしょうか。
生活保護→自活しか方法がないのでしょうか。
年金との兼ね合いの中で仕事ができるまでに回復した、医療とも連携が取れている、さあ一人暮らしをしようとしても、こうなってしまうでしょう。

社会は自立を求める。頑張って治療して自立しようとする。だけれど出だしで挫かれる。一度病院に電話して号泣しました。
こんな想いするなら、みんな生活保護に流れてもしょうがないよ!!と。

最近、障害は「ただの」個性で、できることとできないことがあるだけという意見をよく目にします。
もちろんその通りです。
障害とは認定されていなくても、苦しんでいる人も山ほどいます。

ですが「精神障害者」はこうやって社会に戻れない(戻りようがない)事実があります。
障害の「害」は違う!!という意見が沢山ありますが、私達にとっては「害」でしかありません。
それで得たものがあっても、それで出会えた私達でも、障害なんてない方が良かった。

だから、私は、誰かを責めるつもりでもなく、答えを求めるつもりでもなく、議論するつもりでもなく、一人一人に少しで良いから考えてみて欲しいです。

精神障害者」の自活について。それでも障害を「ただの」個性だと言えますか?

この経験から、私達夫婦は今ある決意をしています。
精神障害者」でも、キチンと治療して自活を目指している人は、家を借りても問題ない。その良い前例を作っていくと。

どう思いますか、皆さん、確かに、障害は持っていて借りる家賃が今はあっても将来がなくなるかもって事かもしれませんが自立しようとしている立場の人間を逆に追いやってるではありませんか、少しもう少し国も考えてほしいと私は思いました。

 

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