おむつ替えの中の最中に、頭上から気配が・・
皆さん、こんにちは、風の華です。
おむつ替えの中の最中に頭上から気配が・・・という話を紹介しますね。
おむつ替え中の最中、頭上から気配が… 予想外の正体に「素晴らしい」と反響相次ぐ
とある施設のおむつ替えスペース。内部で見かけた感動的な光景に、反響の声が相次いでいる。
利用者の立場に立ってデザインされた施設や設備に出会うと、心がホッコリすると同時に思わず感心してしまうもの。
以前、ツイッター上では「子育てに苦戦する親」の立場に立った素晴らしい工夫が話題となっていたのをご存知だろうか。
■一見すると普通の施設だが…
注目を集めていたのは、ツイッターユーザー・さゆさんが投稿した一件のツイート。
「天才が作ったおむつ替えスペース」とつづられた投稿には、街中でよく見かけるおむつ替えスペース内部の写真が添えられており、一見するとどの部分が「天才」なのかがピンと来ない。
しかしどうやら、件のスペースの注目すべきポイントは「天井」にある模様。なんと天井にはモニターが設置され、仰向けになった子どもたちが、大人気アニメ『それいけ!アンパンマン』を視聴できるデザインとなっていたのだ。
■「赤ちゃんのことがよく分かってる!」
「相手の立場になって考える」というのは人間社会において、何よりも大切な事柄の一つ。件のおむつ替えスペースの光景は多くの人々の琴線に触れたようで、話題のツイートは1.9万件以上ものRTを記録している。
ツイッターユーザーからは「赤ちゃんや子供のことをよく分かっている人が設定したんですね」「こういう施設が全国にもっと増えてほしい」「これは究極の利用者目線」「子育てのベテランが監修に携わってそう。素晴らしすぎる」といった反響の声が多数寄せられていた。
ツイート投稿主・さゆさんに詳しい話を聞いたところ、件の写真は愛知県のレジャー施設「刈谷ハイウェイオアシス」にて撮影したものと判明。
同施設の担当者に詳しい話を聞くと、話題のおむつ替えスペースがどのような経緯で誕生したか、なんとも素晴らしいエピソードが明らかになったのだ。
■誕生までの経緯が素晴らしすぎる
天井にモニターが設置されているのは、刈谷ハイウェイオアシス内のデラックストイレ(女性用)の中にある「母と赤ちゃんの部屋」というスペース。2011年3月のリニューアル時に、話題のデザインに改められたという。
誕生の経緯について尋ねると、担当者は「赤ちゃんを連れたお母さんは、遠方への移動中、授乳やおむつ替えなどとても大変です」「『どうすればそのようなお母さんへ快適な旅行の手助けができるか』と考えた際に、当デラックストイレ『母と赤ちゃんの部屋』のアイデアが生まれました」と、当時の様子を振り返る。
おむつ替えの最中に嫌がって泣いてしまう赤ん坊がいることから、「そんな赤ちゃんの目の前に楽しいアニメーションが流れていたら、もしかするとそちらに集中しておむつ替えも少しはスムーズにいくのではないか…?」と考えたことが、おむつ交換台の真上にテレビを設置するアイデアに繋がったという。
なお、流れる映像は『アンパンマン』で固定されているようだ。
■9月に新たな姿にリニューアルが…?
実際に同施設を利用した、話題のツイート主・さゆさんに発見時の感想を尋ねたところ、「天井を見て、おむつ替えの時にじっとさせるのが大変なのを分かってるからこその設計だなということがすぐに分かり、感動しました」「おむつ替えのスペースに、予算やスペースを確保してここまでこだわってくれている場所があるんだなと思い嬉しくなりました」と、喜びを語ってくれた。
また利用者に「上の子」がいることを想定し、お兄ちゃんお姉ちゃんが待つためのスペースを用意しているのも感動したポイントだそうで、「こちらも、下の子のおやつ替え中に上の子が待つための場所なんだな、と見た瞬間に分かりました」とコメントしている。
ちなみに件のデラックストイレは9月から大規模なリニューアル工事を実施しており、話題となった「母と赤ちゃんの部屋」が利用できたのは8月末までのこと。
新しいデラックストイレは、今回話題となったおむつ替えコーナーのアイデアを継続するだけでなく、より今の時代に合ったトイレの形を実現するため様々な検討を重ねているそうで、担当者は「ご期待頂ければと思います」とも語ってくれた。
【施設詳細】
「刈谷ハイウェイオアシス」
愛知県刈谷市東境町吉野55