電車の窓から
皆さん、こんにちは、風の華です。
電車の窓から覗いた光景、あまりに衝撃すぎについて紹介しますね。
電車の窓から覗いた光景、あまりに衝撃的すぎる… その「粋な正体」が話題に
とある駅で停車した電車。ドアから見えた神秘的な光景に、反響の声が多数上がっている。
目の錯覚などを利用し、あたかも別世界に入り込んでしまったかのような感覚を引き起こすのがトリックアート。現在ツイッター上では、電車内から見たなんとも幻想的な風景が話題となっている。
■「窓の外」を見てびっくり
注目を集めているのは、神奈川県藤沢市非公認キャラクター「江ノ島さんぽちゃん」が投稿した一件のツイート。
本文には「藤沢で良い写真撮れちゃった」とつづられており、添えられた写真には電車の車両内で撮影したと思しき光景が確認できる。
注目したいのはそのシチュエーションで、なんと閉まったドアの向こう側には無数の魚たちが集団で泳いでいるのだ。もちろん窓の外は青一色で、「電車が車両ごと海の中に突っ込んでしまった」などの緊急事態下でないと、この写真は撮れないだろう。
■「海中」の正体は…
なんとも幻想的な光景は多くのツイッターユーザーを魅了しており、同ツイートは1.6万件ものRTを記録するほど話題に。
また、「なにこのファンタジーな写真」「スゴい良い写真! 綺麗すぎる!」「水族館の海底トンネルみたい…」といった反響の声も多数寄せられていた。
果たして、車両ごと海に突っ込んだ江ノ島さんぽちゃんの安否は如何に…と心配してしまった人もいるかと思うが、ご心配なく。じつはこちらは車両が海に沈んだり、藤沢駅の周りが水族館のトンネル水槽になっているわけでなく、線路の奥にある「新江ノ島水族館」の広告看板を車内から撮影した写真なのだ。
ホームから見ると単なる看板なのだが「電車内の窓」という限られた空間から見ると、雄大で幻想的な海の中に誘われたような感覚を覚えてしまう。なんと粋なデザインだろうか。
今回は件のツイート投稿主・江ノ島さんぽちゃんおよび、小田急電鉄に直撃取材を敢行。するとこちらの光景だけにとどまらない、湘南の駅のさらなる魅力が明らかになったのだ。
■写真撮影できたのは、もはや奇跡?
江ノ島さんぽちゃんに撮影時の状況を確認したところ、こちらの写真は小田急線 藤沢駅の1番線「片瀬江ノ島行き(下り)」の 4号車 1番ドアより撮影したものだそう(入ってくる電車次第では「上り」でも撮影可)。
こちらの車両に乗車した際、突如目の前に幻想的な光景が現れ、思わず動揺してしまった江ノ島さんぽちゃん。一瞬混乱するも即座に仕組みを理解し、件の写真を撮ることに成功したのだ。
なお江ノ島さんぽちゃんは、地元を愛する心「藤沢愛」から生まれた神奈川県藤沢市応援キャラクター。今回のように、実際に自身の足で歩いたからこそ出会える景色やおすすめスポット、お気に入りの土産品などを紹介しており、近頃は市内の店とのコラボレーショングッズが登場したりと、いっそうの注目を集めている。
今回の幻想的な光景は、彼女のそんな「地元愛」が引き寄せた、素敵なめぐり合いの一つかもしれない。
■やはり湘南の駅はスゴい!
話題となった広告について小田急電鉄の広報部に話を聞くと、こちらは2020年6月ごろから掲出されたものと判明。
他の駅では同広告は掲出していないため、件の構図の写真を撮るには、江ノ島さんぽちゃんの発見したスポットを活用するのが最善にして唯一の手段と言えそうだ。
なお「海中を連想させる」という意味では、江ノ島線の終着駅・片瀬江ノ島駅も決して負けていない。
というのも、同駅は竜宮城を連想させる外観をしているほか、構内にはクラゲの水槽が設置されていたりと、陸にいながら海の中に降り立ったかのような、感覚を楽しめるのだ。
ちなみに水槽内のクラゲは、時期によって異なる仕様となっているそう。